子供の頃の記憶 その1
私の子供の頃の記憶です。
一番小さい頃の時の記憶ですが、5才ぐらいの時に、1人で外をぼーっと眺めていました。
その当時、友人は誰一人としていなかった記憶があります。
私は母に「あのトラックには、何て文字が書いてあるの?」と言っていました。
私の記憶している限りでは、絵本を読んでもらったことがありません。
文字はどうやって覚えたかというと、小学生になるまで、本という本は読ませてもらっていませんでした。
だから、小学生になる頃には、活字に飢えていました。
私は貪るように、図書館へ通って、本を読みました。
父の事業の失敗で貧乏だった我が家では、本が安易に買えませんでした。
だから、私は学校の図書館へ必死になって通って、本を沢山借りた人に贈られる図書券に期待をしていました。
その図書券で色々な本を書いました。
特に私が好きだったのは、物事を調べることが出来るシリーズの本でした。
本の世界の中に入ると、私は、様々な怒りや悲しみから解き放たれることが出来ました。
私はますます本の世界へ飛び込みました。
そうすると、夜中まで必然的に読むことになり、あっという間に目が悪くなりました。
私はそれでも一向に構いませんでした。
「本さえ読むことが出来れば」
それに私は拘っていました。
中学生になり、私は作文を書くことが好きになりました。
今のように、気軽にこんな風に文章を書くことが出来ない時代でした。
私は必死になって、文章を紙に書き起こしました。
その文章は、必然的に、とある賞をとることになり、お金が貰えることになりました。
母は私が載っている新聞を眩しそうに、誰彼なく見せまくりました。
そこには、微笑ましい母はおらず、ただ単に自分の娘が賞をとることが出来た、ただ、それだけを喜んでいるようでした。
そんな最中、私は反抗期に突入しました。
特に嫌だったのは、男性全般でした。
担任だったM先生も嫌になりました。
三者面談の日、私は泣きながら、先生の話を聞いていたのを覚えています。
次に、小学生の頃経験した夜逃げの話をしたいと思います。